前回は、成長しつつもモヤモヤを抱えたSE時代のお話でした。
さて転職にあたり、数ある仕事の中でなぜ整体を選んだのか。いちばんは、直接誰かの役に立つ実感が持てて、自分や身近な人のためにもなりそう、という理由です。
仕事を続けながら1年半ほど通って整体学校を無事卒業し、整体サロンで約5年の現場経験を積んだのち、いよいよ健療院へ。
(面接官の田〇先生の前でなぜか号泣し、終わったなと思ったのに採用していただきました・・・(泣))
ここに興味を持ったきっかけは、ずばり「心理」「うつ」「心と体」というキーワードでした。
肩こりは退職とともに治り、たまの頭痛(と過体重)以外はいたって健康体なのですが、本当は大学で心理学を学びたかった(色々ビビって結局専攻志望出さなかった・・・)こと、当時身近に「うつ」の方が複数いて「何が自分と違うのか」と気になっていたこと、そしてなんとなく自分の心の不健康さを実感していたことが、アンテナに引っかかったのだと思います。
転職して早4年、もちろんまだまだ学ぶべきことは山ほどありますが、身につけたものもたくさんあり、何より自分が変わって生きやすくなったなと感じています。
ひとことで言うと、「交感神経をうまく使えるようになってきた」んですよね。
おそらく、わたしはもともとバリバリの「副交感神経」使いです。どこでも寝られてたくさん食べられる、染みついた愛想笑い、波風立てない、断れない、優柔不断、人に合わせるのが得意、など。
あくまで傾向ですが、これまでの人生で確実に「交感神経」を使う機会が少なかったように思います。(体の機能だけでなく行動にも自律神経が関わっています。気になる方は担当の先生に聞いてみてくださいね。)
「副交感神経型」というとなんか良さげですが、強いストレスに対抗・対処するためには「交感神経」こそきちんと働かせる必要があります。わたしの苦手な「自分の意志で選ぶ」「断る」「意見する」などはまさに交感神経の力なのです。そして、人との境界や距離を適度に保ち「自分を守り大切にする」ことにもつながります。
というわけで、「交感神経」の発動機会を意識的に増やすことでさまざまな苦手を克服し、少しずつ自分の意見を言えるようになり、今や周りの目を気にせず一人で野球観戦にも行ける強さ(?)を身につけ、伴侶を選択し(結婚しました)、今の仕事を深めるべく新たな資格の勉強にも取り組む日々です。
「自律神経」を知らなければ無かったかもしれない変化。
学びの場である健療院(とくに院長)、来院のたびに気づきを与えてくれる皆さま、そしてここを選んだ自分!には感謝するばかりです。
これからも「自律神経」をうまく使いながら、自分にも周りの人にもたくさんの良い変化が訪れるよう、精進してゆきます。【完】