小麦粉と乳製品が自律神経を乱す理由

更新日:2024.06.27

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

今回は、摂ると自律神経が乱れる食品とその理由を解説いたします。

カフェインと砂糖は何度か解説いたしましたので、本日は小麦粉と乳製品のご説明をいたします。

小麦粉が自律神経を乱す


小麦粉は腸を炎症させる!?

小麦粉には「グルテン」と呼ばれるたんぱく質が含まれています。
グルテンはパンをふんわりさせたり、パスタのアルデンテ・うどんのコシを感じさせたりする食材です。

しかし、多くの方はこのグルテンを消化しにくく、たくさん食べると腸が炎症を起こします。

腸が炎症を起こすと腹痛や下痢、便秘などの症状だけでなく、脳の機能も低下します。

なぜなら、腸と脳はお互いに影響しあっているため、腸で炎症が起こると脳の機能が低下するからです。

乳製品が自律神経を乱す

乳製品には、自律神経を乱す乳頭とカゼインという2つの物質が含まれています。

通常、乳糖は乳糖分解酵素(ラクターゼ)によって分解され吸収されます。

しかし、日本人にはこの乳糖分解酵素が少ない人が多く、乳製品を飲むと乳糖が分解されずに腸に残り腸内で発酵します。

このため、ガスがたまりやすくなり、お腹が張ったり、腹痛や下痢を引き起こしたりすることがあります。

また、乳製品には「カゼイン」と呼ばれるたんぱく質も含まれています。
カゼインは消化が難しいたんぱく質で、結果的に腸を炎症させる作用があります。

アレルギーにも関連

腸が炎症を起こすと腸の細胞同士が離れてしまい、その隙間から消化しきれていない物質が吸収されてしまいます。
すると、アレルギー反応を起こしやすくなります。
アレルギー反応が起こると、それにエネルギーを使われてしまい、疲労を感じやすくなります。

もともと疲労しているうつや自律神経失調症の方は、疲労が重なり自律神経の働きがさらに乱れてしまいます。

そのため、健療院グループでは、うつや自律神経失調症の方には乳製品の摂取を控えることをお勧めしています。


ブログ一覧


うつ・自律神経

(C) 1996 健療施術院