エネルギーを補給するために

更新日:2020.04.10

執 筆:整体師 角道征史

まだまだコロナウイルスの騒動は続きそうですが、疲れていませんか?
コロナに勝つためにも、自律神経失調症を克服するにも、エネルギーを溜めることが大切だということを前回のブログ でお話ししました。

実際に行動するという場合にもそうですが、体の機能を十全に発揮するときや体を修復して回復させるとき、ウイルスや細菌を撃退するときにもエネルギーは消費されます。
これが充分に足りていればガス欠になって動けなくなることはないので、自律神経が乱れることもないし、コロナにやられることもありません。
今回はそのエネルギーの補給、栄養の補給をどのように行うかというお話です。

エネルギーを作り出すもの

活動のためのエネルギーを生み出すものは三大栄養素と呼ばれており、糖・タンパク質・脂肪がそれにあたります。
これらは車におけるガソリンのようなもので、ガソリンは燃焼させることで走るためのエネルギーを生み出しています。
同様に人の体の中でエネルギーを生み出す過程で必要とされるのが、酸素、水、そしてビタミンです。 

つまりタンパク質・脂肪だけを摂っていても、酸素や水、ビタミンが不足していては、しっかりとしたエネルギー補給になりません。

人間は普段から自然な行動として呼吸を行い、酸素を補給しています。
また、喉が渇けば飲み物を補給し、喉を潤すでしょう。
お米やパン、肉や魚なども、糖やタンパク質、脂肪だけしか含んでいないというわけではないので、多少のエネルギー代謝はできます。

しかし、こうした行動をとり補給をしていたとしても、それが充分な量に達していないと、本当に必要とされるエネルギーが足りなくなってしまいます。
その結果、自律神経が乱れたり、コロナにかかったりするわけです。

補給するために必要なこと

では、充分な量を補給してあげるためにはどうすればいいでしょうか。

  1. 深呼吸や腹式呼吸を行い、しっかりと酸素を補給してあげる
  2. 水分を1日に1.5ℓ以上摂る
  3. 食材をまんべんなく使ったバランスの良い食事を摂る

以上のことが大切になります。

バランスの良い食事を摂るからこそ、エネルギー源となる糖・タンパク質・脂肪が摂取できるのであり、それを使えるようにしてくれるビタミンが摂取できるのですね。

栄養と自律神経の関係

前述したように、水・酸素・糖・タンパク質・脂肪・ビタミンが不足していると基本的なエネルギーが不足してしまうため、当然のことながら自律神経のはたらきも低下してしまいます。
そこでこうした基本的な原料は十分に補給した上で、さらに自律神経をはたらかせるために必要なものがあります。

それは、神経伝達物質です。

副交感神経系をはたらかせるためにはアセチルコリン、交感神経系をはたらかせるためにはノルアドレナリン・セロトニンなどのホルモンが必要になります。
このホルモンが不足していると神経伝達がされないので、自律神経のはたらきは低下してしまいます。
なのでこうしたホルモンが不足しないように、その主要な材料であるレシチンやトリプトファンを摂取する必要があります。

これらはともに大豆に含まれているため、大豆製品、特に納豆やみそ汁などの発酵系大豆食品を摂ることをおすすめします。
大豆自体に有害物質が含まれているため、発酵させたもののほうが安心です。

呼吸に水分、バランスの取れた食事。
和食から元気なからだを作りましょう!


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