更新日:2021.08.27
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
敏感すぎる人の対策は...?
今回は、人より敏感に感じすぎる人たち(HSP)のストレス対処法をお伝えします。
これは普通の方でも使えますので、どうぞ試してみて下さい。
最近、ちょくちょく耳にするHSPとは何でしょう?
HSPとはHighly Sensitive Personの略で、感受性が強く、「あるもの」に敏感に反応してしまう傾向がある方のことをいいます。
その「あるもの」とは、大きく分けて二つあります。
音で眠れないことも...
一つ目は、音・味・臭い・光といった「神経的刺激」です。
例えば...
二つ目は、人の顔色や感情、人との関係でおこる出来事などの「社会的刺激」です。
例えば...
「ヒト」が気になることで...
これらを普通の人よりも大きい刺激と捉えてしまうため、自律神経が乱れてしまうのです。
生物は、刺激があればそれに反応するかしないかを、刺激の大きさや種類によって判断しています。
本来ならば反応しない刺激に対して反応してしまうのが、HSPの特徴です。
そして多くの場合、その反応とは交感神経を過剰に働かせてしまうことであり、これが長期化すると不眠やめまい、うつやパニックなど、様々な症状に悩まされてしまいます。
HSPは持って生まれた資質や育つ環境で出来上がるといわれていますが、どちらの刺激の場合も対処法は下記の4つが重要となります。
ではそれぞれを簡単に説明します。
音にしても人との関わりにしても、まずはそれらの刺激から離れる必要があります。
なぜなら、神経は刺激が入ると活性化してしまい、刺激を求めていくという性質があるからです。
例えば、音が気になる場合、聴覚がかなり活性化しています。
そこに新たな音が入ってくると、更に聴覚は過敏になり、音が鳴っていなくても神経が音を探すようになってしまいます。
そのため、音がするところから離れる、耳栓をする、ヘッドホンをするといった工夫が必要です。
HSPの方の多くは、体の外の刺激に敏感です。
音も臭いも人の感情も、自分の体の外で起きていることです。
つまり、意識が自分の外に向いています。
すると、体の外の刺激を拾いやすくなります。
そのため、体の内側に意識を向けてあげます。
例えば、体の温度はどれくらいか。
お腹の温度、胸の温度、手の温度、足の温度などを感じてみて下さい。
顔の右半分と左半分はどちらが温度か高いかなど、細かく感じるのもいいですね。
これが自分の内側に意識を向けるということです。
内側に意識を向けると、外側の刺激がまろやかになります。
やりたいことや言いたいことなど、生物には必ず欲求があります。
その欲求を満たしていないと神経は過敏になります。
例えば...
道徳的に人としてやってはいけないことのように思えますが、人は人である前に動物なのです。そのため、こういった欲求を満たすことで神経は安定化して過敏性が落ち着きますので、試してみて下さい。
刺激が多く緊張すればするほど呼吸が浅くなります。
神経の性質上、酸素が少なくなると過敏になっていきます。
酸素があると少し落ち着く
正座をしていると足が痺れたり痛くなったりしますよね。
あれは、正座のせいで血管が押しつぶされ血流が悪くなり、足に酸素があまり行かないので神経が過敏になっているのです。
その結果、しびれや痛みが出てくるのです。
そのため、HSPの方は頻繁に深呼吸をしてみてください。
また、その酸素を血流に乗せて体の各部に送るため、ラジオ体操などの運動もしてあげるといいでしょう。
いかがでしたでしょうか。
簡単ですが、最近話題になっているHSPの詳細を書かせていただきました。
ご参考になれば幸いです。