更新日:2021.05.28
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
体調不良は体の様々なところに...
梅雨になると体調が悪くなる方が多くなります。
そこで今回は梅雨の対策をお伝えしたいと思います。
梅雨の特徴と言えば長雨による
などがあげられます。
梅雨の対策をお知らせする前に、まずはこれらが体調不良の原因になっている理由を知っておくと分かりやすいですので、そこから説明していきます。
湿度が高くなると、皮膚から出た汗が乾きにくくなります。
すると...
ということになります。
ではそれぞれを詳しく説明していきます。
汗は、乾くときに水分が気化して熱を冷まします。
そのため、乾かなければ熱が冷めないため蒸し暑くなります。
また、水分の熱伝導率は空気の何倍もありますので、汗が乾かないと冷えやすくなります。
つまり、梅雨は暑くなりやすいし寒くもなりやすいので、体温調節が大変な時期になります。
体温調節は自律神経が行っておりますので、自律神経に負担がかかると言っていいでしょう。
水分の代謝は腎臓、毒素の代謝は肝臓が主に行っております。
そのため、余分な水分や毒素が体内にあると腎臓や肝臓が疲れてしまいます。
もちろん、この腎臓や肝臓を動かしているのは自律神経ですので、自律神経が疲労してきます。
体調不良から不安になることも...
また、長雨になれば日照時間が少なくなるため、日光に当たることも少なくなります。
日光は、セロトニンなど心身に不可欠なホルモンや神経伝達物質を分泌させる働きがあります。
そのため、日照時間が短くなると心身ともに元気がなくなりやすくなります。
結論から先にお伝えしますと対策は以下の3点です。
ではこれらを詳しく説明いたします。
これは対策というよりもいつも通りにして下さいということです。
多湿の梅雨は、乾燥している時と違ってのどの渇きを感じにくくなります。
しかし、ご存知の通り人は汗をよくかきます。
そのため、水分補給はこまめにしてください。
水分は酸素の次にエネルギー源となるものです。
日照時間が減ったり低気圧が続いたりすると、交感神経が働きにくくなります。
すると、やる気がおきなかったり、何もしていないのに疲れを感じたりします。
この時に休んでばかりいると、交感神経が活性化しません。
こんな時は少し体を動かす必要があります。
筋肉を動かせば交感神経が活性化してやる気も出てきます。
また、大きな声を出すのも効果的です。
大きな声を出すには横隔膜をたくさん動かすことになります。
横隔膜がたくさん動くと呼吸が大きくなります。
酸素は一番のエネルギー源ですから、大きな声を出すと元気が湧いてくるでしょう。
カラオケで気持ち良く歌うと元気が出てきますよね。
こんな時期ですが、人がいないところで大きな声で歌ってみてはいかがでしょうか。
エアコンをうまく使いましょう。
不快な状況ですと、副交感神経が働きません。
副交感神経は、疲労を回復させ元気を充電する神経です。
不快な環境が続く梅雨は、我慢をせずにエアコンなどを使って、快適な環境を自らの手で作っていきましょう。
特に寝る時は大事ですね。
除湿だけではなく、わざと寒くして布団を厚めにかけるのもいいでしょう。
節電も大切ですが、疲れている時は自分が快適になる方法を試してみてはいかがでしょうか?