そのがんばりが治るのをすごく遅くします。

更新日:2025.02.27

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

日々、患者さんの話を聞いていて、
「あ~その時に来院していただければすぐに治っていたのにな~」
と思うことがあります。

実は、症状はある一定ラインを超えると、回復まで何倍も時間がかかってしまいます。
最悪の場合、治るまでに10年以上かかることも…。

脳の構築をしなおすには時間がかかる


この時点を超えると大変なことに…

例えば、Aの時点で治療していれば半年ぐらいで回復していたのに、Bの時点では治療していても回復まで10年以上かかることもあります。

負担されているストレスの程度にもよりますが、このAの時点からBの時点までは、半年から1年程度と短いことも多いです。

半年から1年程度の差で、治るまで何年も差が出てしまうことがあるのですね。

詳しくは専門的になってしまうので割愛しますが、簡単に言うと、脳の神経はストレスで興奮しすぎると細胞死します。


新たに作り直すには時間がかかります。

回復するためには神経幹細胞が分裂し、新しい神経を作り、神経ネットワークを構築しなおす必要があります。

これは、幼児期に戻り、脳の構築をしなおしているようなものです。
そのため、非常に時間がかかります。

ある時点を超えないために…

この、急激に回復に時間がかかる時点を超えないための対策は以下の3つです。

1.限界までやらない

まず重要なのは、無理をしないことです。
日々の疲れやストレスが少しずつ溜まっていくと、体は徐々にその限界を迎えます。
「もう少し頑張ろう」と思うこともあるかもしれませんが、限界までやらないようにしましょう。

目安としては、寝る前にエネルギーが20%以上残っていることです。
これができない日が4週間も続くと、ある時点を超えやすくなります。

そのため、疲れやストレスを感じたら早めに休息をとることです。
エネルギーがなくなる前に休んでください。
エネルギーは、あればあるほど増えます。
そのため、エネルギーがほぼ0の状態で休むと、エネルギーが増えるのに非常に時間がかかってしまうのです。

2.あきらめることも大事

仕事・家族・人間関係、様々なことがストレスになりますが、ストレスから逃げることがとても大事です。
人からの期待、あなたの義務、あるいはあなたの将来の夢や希望。
これらは、ストレスが多い時はあきらめる必要があります。

とても残念ですし、心苦しいこともあると思います。
しかし、これらの全ては、あなたの心身の健康よりも大切なものではありません。
元気になれば取り返せるものですし、取り返せなかったとしても、それなしでも幸せになることもできます。
そのため、ストレスから遠ざかることも選択肢に入れてください。

3.自分を責めない


がんばった自分をねぎらってあげてください。

そして最後に「自分を責めないこと」です。
これもちょっと難しいことですが、自分を責められる人は反省力があり、きちんと学べる人です。
そんな思慮深い方が自分を責めているときは、9割ぐらいが「過剰」です。

つまり、1に通じますが「自分の限界まで頑張っている」のです。
がんばればがんばるほど自分を責めてしまいますので、人の目など気にせずにいったん休みましょう。


今回はちょっと重いテーマでしたが、最近、患者さんを見ていて重症の方が多かったので書かせていただきました。

みなさまもある時点を超えないように気を付けていきましょう。


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