更新日:2017.08.30
執 筆:整体師 中川裕二
食べ過ぎると、太る以外にも色々なデメリットがある!?
歳を重ねるほどに一年の間隔が狭まってくるように感じます。
さて、みなさんは年末年始をどのようにお過ごしになる予定でしょうか。
お正月明けには、毎年のようにギックリ腰や寝違えなどにより、ぎこちない動きで来院される方にお会いします。
お話を聞いてみると、
といった事が誘因になっていると思われる事が多いです。
食べ過ぎは良くない、腹八分が良い(七分といっている人もいますが)などとよく言います。
食べ過ぎた後や翌日はなんとなく調子が悪くなる、と感覚的にはほとんどの方がご存じの事でしょう。
一つ目の理由は、食べ過ぎや飲み過ぎをしてしまうと胃腸が疲れるのはもちろんのこと、分解した栄養を蓄えたり、解毒したり、ろ過したりという事で、肝臓や腎臓もフル稼働し代謝が悪くなります。
すると、細胞の疲れをとる通常業務が追いつかなくなり、全身重だるい、むくむ、疲れが抜けない、といった事が起きます。
二つ目の理由は、内臓反射といって、内臓が酷使され悲鳴を上げると、背中の筋肉が硬くなってしまいます。
食べすぎた後に背中が張っているように感じる事があるのはこの為です。
三つ目の理由は、東洋医学的な診かたでは、食べ過ぎると胃の経絡(ツボとツボを結ぶ気の通り道)上にある太ももなどが硬くなるということもあります。
いつもは楽にあぐらがかけるのに足が硬くて太ももの上に足をのせられない。そんな時は、食べ過ぎが原因かもしれません。
このように、食べ過ぎ飲み過ぎは、単に太るとかいった長期的な問題だけでなく、直後から体に様々な影響を与え、不調やゆがみの原因となります。
どこかに痛みや不調が出た時に、自分の行動を省みるのはとても大事な事です。
立ち上がろうとした時に痛めたとか、洗面所で顔を洗おうとした時にギクッとなったとか、痛めるきっかけは様々です。
しかし、そんな単純な動作で痛めてしまうほど筋肉がうまく伸び縮みできなくなってしまった大元の原因は、他にある事の方が多いのです。
今回は食べ過ぎや飲み過ぎにスポットを当てましたが、怒りや悲しみなど感情からも筋肉は収縮しますので、そういったところに痛みや不調の原因がある事も多々あります。
とは言っても、時には食べ過ぎたり飲み過ぎたり、羽目を外す事を楽しむのも人生です。
不摂生で得られるメリットとデメリットを具体的にイメージして天秤にかけると、賢明な判断の手伝いになります。
年末年始にちょっと頭の片隅に置いて頂ければと思います。