更新日:2021.05.03
執 筆:整体師 佐久間舞
新緑と日差しがまぶしい季節になってきましたね。
真夏の紫外線が非常に強いことはもはや常識になっていますが、実はいまの時期、すでに4~5月から、真夏に匹敵する紫外線量にさらされているということをご存知でしょうか?
今年こそ、早めの紫外線対策をしてお肌や目の健康を守りましょう!
「紫外線」とは、地上に届く太陽の光のうち、目に見える光(可視光線)よりも波長が短く、目には見えない光です。その中でも波長の長い順に「UVA」「UVB」「UVC」と分けられ、地表まで届くのは「UVA」と「UVB」のみです。
「UVA」は、地表に届く紫外線の9割を占めると言われています。
お肌の深層に影響し、じわじわと色素沈着を起こしたり、弾力を失わせてシワやたるみの原因となったりと、肌の老化を加速する要因となります。
日焼け止めの表記にある「PA」というのが、UVAに対する防止効果をあらわしています。「PA+」から「PA++++」までレベルがあり、「+」が多いほど効果が高くなります。
「UVB」は、紫外線のうち1割という量ではありますが、お肌の表面に対して短時間のうちに強い影響を及ぼします。
急激に真っ赤になる日焼けの炎症反応や、数日のうちに黒く色素沈着させるなどという作用があります。シミやそばかすの原因になったり、表皮の細胞やDNAを傷つけてしまったりします。
日焼け止めの「SPF」の数値が、UVBに対する防止効果の度合いをあらわします。
ところで、最近はマスクで顔半分を覆うのが普通なので、見えるところだけ紫外線対策すればいいのでは…?と思いますよね。
しかし残念ながら、一般の不織布マスクの多くは紫外線を透過してしまうようです。
気になる方は、マスクの下も日焼け止めなどでケアする、UVカット仕様の布マスクを活用するなどの対策をしてみてはいかがでしょうか。
紫外線と言えば前述した日焼けやシミなどお肌への影響が真っ先に思い浮かびますが、肌と同じく外部にさらされている「目」にも影響を及ぼします。
目に強い紫外線を浴びることで角膜が傷つき痛みや異物感が起こる「電気性眼炎」、白目の変色や盛り上がりによって充血などが起こる「瞼裂斑」、白目の膜が変性して黒目に覆いかぶさってくる「翼状片」のほか、白内障や黄斑変性など老化が原因とされる目の疾患にも紫外線が関わっていると言われています。
さらに、紫外線による目のダメージは、脳に伝わってメラニン生成を促し、結果的に肌の日焼けも引き起こすと考えられています。
また、自律神経がうまく働いていないと、明るいのに瞳孔が閉じられず、必要以上に光を取り込んでしまうことがあるため、自律神経の不調がある方は要注意です。
最近は従来の色付きサングラスだけでなく、無色のレンズのものやUVカット仕様の眼鏡・コンタクトレンズも多く売られています。日焼け止め、日傘、帽子などと共にうまく活用して、紫外線から身を守りましょう。