更新日:2019.08.26
執 筆:整体師 中川裕二
夏の疲れを食事でとろう!
今年の夏も相変わらず暑かったですね。
前半は梅雨が長引き気温が低かったので冷夏で終わるのかと思っていたら、全くそんなことはありませんでした。
暑さで元気がなくなってはいませんか?
東洋医学では夏は冬よりも気の消耗が激しいと言われています。
そのため、一年の中でも夏は一番体をいたわり養生する事が必要な時期だとされています。
しかし「疲れた体にエネルギーを補充しよう!しっかりいっぱい食べよう!」と、元気や食欲がないところに無理をして食べるのはどうでしょう。
「腹八分目で医者いらず」でもお伝えしておりますが、胃腸が弱っているところに食べ過ぎてしまうと、ますます胃腸を疲れさせてしまいます。
そして胃腸が疲れると栄養の吸収も悪くなり、体の疲れも抜けにくくなるという悪循環に陥ってしまうのです。
栄養には大きく分けて糖質、脂質、タンパク質の三種類があります。
これをバランス良く摂る事が大切です。
しかし、摂取した栄養がお腹の中で消化・分解されただけでは、エネルギーとして使えません。
体の細胞がエネルギーとして利用できるようにするには、ビタミンの力が必要なのです。
糖質からエネルギーを作るにはビタミンB1、脂質からはビタミンB2、タンパク質からはビタミンB6が必要になります。
つまりこれらの栄養素が不足していると、せっかく食事を摂っても効率よくエネルギーに変換できません。
少量の食事からでもうまくエネルギーを生み出していくためには、ビタミンBが必要なのです。
(今回はビタミンB群にしか触れていませんが、体をうまく機能させるためには他のビタミンやミネラルも必要です。)
ダイエットをしていたらなおさら重要ですね。
ビタミンBが多く含まれる食品には、次のようなものがあります。
うなぎが土用に食べられるのは理にかなっているということになります。
疲労感があってこれらの食べ物を口にする頻度が少ないようであれば、是非、食事の中に取り入れてみましょう。
それから、ビタミンBは甘いものを食べたり、お酒を飲むと消費されてしまいます。
せっかく栄養バランスのとれたものを食べても、そこで消費してしまってはもったいないですね。
特に疲労感がある時には、控えた方が賢明です。
また暑いとついつい冷たいものを摂りがちですが、冷たいものばかり食べたり飲んだりしていると内臓が冷えてしまって、やはり消化機能が低下してしまいます。
まとめると、食べ過ぎないように、冷たいものを摂り過ぎないように、そして甘いものやお酒は控えめにした上で、栄養バランスのとれた食事に、意識してビタミンBをプラスしてあげると良いでしょう。