更新日:2014.07.01
眼精疲労をあなどるなかれ
いつもより見えにくいことはありませんか?
日常生活に支障が出るほどの目の疲れを眼精疲労といいます。会社や家でパソコンに向かっている方、作業中に涙が出てきたり、物がかすんで見えたり、目が真っ赤になったりしていませんか?
それは目が悲鳴をあげている状態…これが眼精疲労です。
ずっと同じ姿勢を取り続けて作業をしていると、特に何かを注視しながら作業を続けていると、目を動かす筋肉やピントを合わせる筋肉が、その姿勢をキープするために力を入れ続けることで疲れてしまいます。
PC作業はもちろんのこと、スマホやゲーム、読書や書類業務、編み物や細かい作業など、集中して目を使い続ける行動は、とりわけ目の負担が大きくなります。
また同じ姿勢を取り続けることは、首や肩周りの筋肉も固定し、緊張させてしまいます。
首や肩がこるだけでなく、首からつながっている目への血流を悪くし、栄養の補給を阻害してしまいます。
首や肩も目に関係する
さらにこの場合、大きな動きもないために全身の血流が悪くなり、酸素や栄養が充分に供給されないので、すぐに疲れてしまうことに…
逆に考えれば、同じように集中して目を使っていても、全身を動かすスポーツなどでは、動くことで血流が良くなり酸素や栄養が充分補給されるため、そこまで目の疲労にはつながりません。
集中して目を使う行動の中でも、画面を見続けるPC、スマホ、ゲームなどは特に注意が必要です。
光を発する画面を見続けていると、光の量を調節する筋肉だけでなく、目のピントを合わせるための筋肉が縮みっぱなしになってしまうため、相乗効果で容易に眼精疲労につながることが考えられます。
モニター類を見続けるのは危険
まずは、閉じた目の上に温かいタオルをのせてあげましょう。
温まると筋肉の緊張がほぐれ、血行が良くなるので、老廃物は排出され、酸素や栄養が補給されることで疲れが取れやすくなります。
次に固まっている筋肉をほぐしてあげるために、目を閉じた状態で眼球を大きく左回り、右回りと10回ずつ動かす体操をしてあげましょう。
固まっている筋肉は動かしてあげることで緊張がほぐれ、血流が良くなるため回復しやすくなります。
また遠くの景色を見ることも、目のピントを合わせる位置が変わり筋肉をゆるめることになります。こうした体操をしてあげるだけでも目がすっきりした感覚は得られることでしょう。
これとは逆に、ひどく充血しているときや熱っぽいときなどは炎症を起こしている場合が多いので、炎症を鎮静させるために冷やしてあげることで楽になります。
夢中になってついつい長時間作業しがちですが、目の神経は脳に直結しています。そのため目の疲労は脳にも強くストレスを与えてしまいます。
脳へのストレスは頭痛や肩こりはもちろんですが、不眠や腰痛、胃腸の不具合など、心とからだ全体のさまざまな症状に影響を及ぼします。
「これくらいは大丈夫!」と思わずに、意識的に考えて上手にしっかり休憩を取りましょう。