更新日:2023.05.01
執 筆:整体師 鈴木頼子
みなさん、普段の生活の中で、仕事が忙しかったり、お出かけが続いたり、気ぜわしさが続いた時には、「すこし休養をとらないとな~。」と感じますよね。
人によって休養のとり方は様々だと思いますが、実は一人ひとりに適した休養のとり方があるというのをご存知でしょうか?
普段、整体に来られる患者さんをみていますと、休みとなれば、ひたすら家でゴロゴロする、という方もいれば、朝からスポーツ、レジャーなど動きっぱなしだったりと、休養の仕方に偏りがみられることもしばしばです。
「休養」という文字をよく見てみるとわかるように、「休」は肉体を休める、「養」はエネルギーを養う、とういう意味があるのです。
本来の休養はこの両方がバランスよくとれることが理想的で、そうすると元気いっぱいになるということなんですね。
さらに、休養には、大きく分けると消極的休養と積極的休養の2種類があります。
消極的休養は、パッシブレストとも呼ばれ、例えば、睡眠を充分にとる、マッサージを受ける、家でゴロゴロする、のんびり読書する、など、リックスし肉体を休める休養法です。
疲労が強いときに必要な休養のとり方です。
一方、近年注目されているのは、積極的休養(アクティブレスト)。
主に適度な運動を行って疲労回復する方法です。
適度な運動としては、心地よいテンポのウォーキング、ジョギングやヨガ、ストレッチなど、筋肉を程よく動かし、全身の血液循環を高めるようなものがお勧めです。
血液循環が高まることで、全身の疲労物質が流れ出て、肝臓で処理されやすくため、疲れが抜けやすくなるということなのです。
また、リズムのある運動は、神経伝達物質のセロトニンを活性化させますので、気持ちが安定し、ストレス緩和としての効果も期待できます。
運動とまではいかずとも、カラオケやショッピングなど、軽く動いて楽しむものや、友人とのおしゃべりなども、精神的にも満たされ、血流が良くなりますので、積極的休養になります。
ただし、運動好きの方、行動的な方は、この適度な運動がハードすぎたり、連日お出かけばかり行ってしまったりという傾向があり、体が充分に回復しないまま次の日を迎えてしまうことがありますので、気を付けましょう。
仕事が忙しくて睡眠不足、という方は、まずは、消極的休養でしっかり体を休めることが先決です。
その時の体調によって、これらの休養方法をご自分で選択できるようにしていきましょう!