ストレスの正体

更新日:2017.12.15

執 筆:整体師 佐藤優

先週の川崎 整体健療院のブログで、「自律神経の幅を広げる」というお話がありました。
交感神経だけではなく、副交感神経だけでもなく、両方を鍛えて日々の色々なストレスに対応出来るようになりましょう!というお話でした。
(鍛え方については、「自律神経の幅を広げる」を参照してくださいね)

じゃあ、そもそもストレスって何?
今回は、ストレスの正体についてお話していこうと思います。

日々「イライラ」や「不安」などの精神的なストレスを感じている方が多いのではないかと思います。

「あの人が嫌い!」
「最近イライラするのよ!」
「どうしようもなく不安だ・・・」
「すぐ緊張しやすい」
「納得できなくてモヤモヤする~」
などなど。

こういったストレス、一体何が私たちをこういった気持ちにさせているのでしょうか?

結論から言うと、それは、自分の「欲求」です。

「~~するのは当たり前だ!!」
「○○ぐらいやってよ!!」
「○○に合格したい!!」
「人から好かれたい!!」
「仲良く過ごしたい!!」
「成功したい!!」

といった私たちの心の欲求があるからなんですね。
「期待」「欲望」とも言えます。

「こうありたい!!」
「ああしたい!!」
「こうであってほしい!!」
など、人への欲求や自分への欲求が強ければ強いほど、不安や緊張、怒りも強くなるんです。

例えば、○○大学に合格したい!!という場合。
その合格への想いが強ければ強いほど、不安も強く感じると思います。
逆に言えば、その不安の裏側には強い想いがあるのです。
そこで考えるのはその想い(欲求)に対してどうするか?

  1. 勉強する(能力を上げる)
  2. 志望校を変える(欲求を下げる)
  3. 辞めて他を目指す(欲求を変える)

他にもあると思いますが、主にこのような選択になるのではないでしょうか。
そして、その中から何を選択をするのか?ということになります。

大学受験は、しっかりと自分で選択をして、それを目指して計画し行動をするという一連の経験ともいえるのではないでしょうか。

例をもう一つ、人とのトラブルでストレスを感じたとき。
それは自分の中の欲求と相手の欲求、お互いの欲求の不一致が起こっている、ということです。
こうあるべき VS イヤイヤ違うでしょ!
という構図はよくあることです。
ただお互いの考えを話していてもなかなか良い結末には至りにくいですよね。
ではどうするか?

こうあるべきという人の背後にある欲求は何か?
イヤイヤ違うという人の背後にある欲求は何か?
お互いのどうしたいのか?どうありたいと考えているのか?という根本の欲求。
ここに焦点を当てて話し合うことです。

一つの物事に対して二人の思い(欲求)が交錯しているのですね。
「あなたは(自分は)どのような思いでそう考えているのか?」
ということに焦点を当てていくと、「なるほどそういうことだったのね、、」とお互いの欲求のすり合わせで話が噛み合うことが多くなります。
一つの出来事に対して、一つの方向性を見出しやすくなります。

「自分は間違っていない!嫌いだから話もしたくない!!」
ここまで怒りが込み上げている人もいるでしょう。
そんな状況でも、一息ついて、自分のどういう欲求・期待がここまでの怒りに繋がっているのか?を探ってみる価値はあります。

最後に、体調が思わしくない時は、ストレスに非常に過敏になります。
すぐイライラします。すぐ不安に陥ります。
コレは私も実証済みです(笑)
体調の悪い時は自分を見失い易くなります。
正常な思考や判断が出来なくなります。
このような方は何よりもまず体調の改善が先決です。

心身の余裕がある時、冷静に欲求に注目してみることをお勧めします。

ストレスを感じたら、そこには自分にどんな欲求・期待・欲望があるのか、こういった視点をまず持てると、これからどうしていったら良いのか?という前向きな考えに非常に役に立つでしょう。


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