新型コロナウイルスでの不安を解消する

更新日:2020.06.09

執 筆:整体師 角道征史

今回の新型コロナウイルスの被害は世界的にもかなり大きいものになりましたね。
日本でも私たちに与えた影響は甚大なものがありますが、大きな問題は大別すると、3つに分けられます。
第一にウイルス感染による死への不安、第二に経済的貧困と将来への不安、そして第三に活動自粛によるストレスの増大と疲弊です。

新型コロナウイルスの影響

死への不安

  • 新型ウイルスのため実態がよく分からないという未知の病への不安
  • タレントの死による死への恐怖の実感
  • マスクなどの不足
  • 検査や治療を受けられないことでの不安
  • 医療従事者の負担増大と医療崩壊の危機

経済的貧困と将来への不安

  • 個人収入の減少
  • 企業の減収による倒産
  • 政府支援の遅滞による生活苦
  • 将来の生活への不安
  • 自殺者増大への懸念

活動自粛によるストレスの増大と疲弊

  • 物資の不足
  • ニュースによる不安の拡大
  • マスク無しでの会話、三密への不安
  • 運動制限による体への負担増大
  • 活動制限によるストレス増大
  • ふれあい減少によるホルモン分泌不足
  • ストレス増大によるイライラや不満の爆発

こうした問題の中には、政府や社会にお任せするしかないものもありますが、わたしたちが自分自身で何とかしなければ解決できないものもあります。

新型コロナウイルス不安の解消

ウイルス感染による命の危険の実情

新型コロナウイルスを不安に思う大きな要因として、「分からない」ということがあります。
インフルエンザには日本で年間1,000万人ほどの方がかかり、10,000人ほどの方がインフル絡みで亡くなられると言われています。
しかし、私たちがそこまでインフルエンザに恐怖感を抱くことはありません。
それはインフルエンザ自体に馴染みがあることと、ある程度の対処法が確立されているからです。
知っていることに対して、人は不安を抱きづらいです。

それに対して新型コロナウイルスでは、5月現在で日本の感染者が約16,500人、死亡者は800人程度です。
対処方法がよく分からないにも関わらず、このままいっても年間の死者は2,000人以下と考えられます。
当然研究が進めば正しい対処法も分かってくるので、さらに被害は抑えられることでしょう。

つまりインフルエンザの被害者のほうが明らかに多いにも関わらず、未知のものであるということが、必要以上に不安を大きくしています。

新型コロナウイルスは一体どういうものか

新型コロナウイルスは、飛沫感染・接触感染であると考えられています。
飛沫に含まれているウイルスを体内に取り込むから感染するのであって、ウイルスを取り込まなければ、かかることはありません。

言い換えれば、唾などの飛沫が直接かかるような行動には気を付ける必要があります。
咳やくしゃみ、近距離での会話、身体接触行為、大声で叫ぶなど、自分に唾液がかかるような行動、つまりクラスターの発生したものが特に危険です。
食事会や飲み会、夜のお仕事、ライブ会場などに注意すべきなのは理解できると思います。
このような感染拡大を防ぐためにも、マスクの着用が必要です。
逆に言えば、マスクの着用をすることで、飛沫をばらまく確率は格段に下がります。

あとは、接触してしまった場合に備えて、手洗いや家に持ち込むものの消毒をしっかり行いましょう。

我慢しすぎて余計なストレスを受ける必要はありません。
周囲への思いやりの気持ちを持って、活動の際にマスクの着用を心掛けましょう。

新型コロナウイルスに負けない自分になる

どのようなウイルス相手でもそうですが、自分自身の免疫防御力が高ければ、細菌やウイルスの攻撃に負けることはありません。
そのために必要なものは5つあります。

  1. バランスのよい栄養摂取(糖質・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・水)
    栄養が足りてないと、体はしっかりはたらくことができません。
  2. 十分な睡眠(人にもよるが7~8時間ぐらいはとりたいですね)
    充分な休息による回復が必要です。
  3. 適度な運動
    筋肉を動かすことで、老廃物の排泄と栄養の補給がしっかり行われます。
  4. 余計なストレスを減らすこと
    無駄なエネルギーの浪費をなくしましょう。
  5. ストレスの発散
    好きなことをしたり、人との会話によって感情を吐き出したり、動物・自然・人とのふれあいや運動によってストレスが発散され、気持ちがすっきりします。

自粛によって我慢を強いられ、ストレスをため込み過ぎていることから、攻撃的になっている方々が多くみられます。
必要以上に不安を抱かず、必要以上に我慢をせず、出来る範囲でしっかりストレスを発散させて、いっしょに乗り越えていきましょう。


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