更新日:2020.05.15
執 筆:整体師 角道征史
緊急事態宣言が延長され、新型コロナへの不安と自粛ムードが続き、日本中が精神的にもかなり疲弊してきているように感じられる今日この頃。
医療や経済の問題は専門家にお任せして、ここではそれに伴う精神的なストレスについてお話ししたいと思います。
自粛が半ば強制され、それが長期化することによって、さまざまな事件が起こり報道されています。
営業を自粛しないパチンコ店がやり玉にあげられたり、コロナ感染しながら山梨から東京に帰った女性への強いバッシング、他県ナンバーの車への嫌がらせ、さらには検察庁法改正反対のツイッターなど、いろいろなところに矛先を向けた攻撃が展開されています。
もちろん中には正当な主張もありますが、必要以上の感情的な攻撃がされているように見受けられます。
自分がこんなに我慢して自粛しているのに、好き勝手行動したり、やりたい放題するなんて、けしからん、ゆるせない。そんな心の声が聞こえてくるようです。
ストレスを発散・解消するためには、好きなことや体を動かすこと、感情を吐き出すことがとても大切です。
とりわけ今回はステイホームということで、外に出かけることが思うようにできないために、溜め込んだストレスを発散する場が奪われています。
その機会を奪われてくすぶっているところに、格好のえさが与えられたようなものです。
それで好き放題してる輩に、「ふざけるな」となるわけです。
あまり健全ではありませんが、そうやってストレスの発散をしているわけです。
今までにも度々お話ししてきたように、ストレスがかかるとその処理のために必ずエネルギーを使うので、疲弊していきます。
抗ストレスホルモンであるコルチゾールの分泌のために、副腎と脳が徐々に疲弊していきます。
かかるストレスが多ければ多いほど消耗してしまうので、あまりにもストレスが多いとエネルギー不足になり、ホルモンの分泌や自律神経のコントロールも上手く出来なくなります。
疲弊とエネルギー不足によってホルモンの分泌が滞り、セロトニンという精神を落ち着かせてくれるホルモンの分泌が充分になされないと、イライラや不安、気分の落ち込みなどを抑えることができなくなります。
外に出ることが少なくなることによって、日の光を浴びることが少なくなることもセロトニン分泌の減少に影響します。
またそれ以外に、水銀や銅の過剰などの栄養上の問題が精神面に影響することもあります。
今回のコロナ騒動のように、自粛が強要されてストレスが多い上に、発散する機会まで奪われていると、消耗の度合いが倍になります。
イヤなことをはね返せればいいのですが、我慢して溜め込んでしまうことによって、ストレスの処理に倍のエネルギーを使わなければならなくなります。
それで通常よりも消耗が激しいために、イライラや不安感が簡単に増幅してしまうので、他者に対して攻撃的になったり、必要以上に怖くなったりしてしまうのですね。
つまり、こうしたイライラや不安から脱却するためには、エネルギーを貯めること、とりわけ上手く発散させることが大切です。
そのため、以下のようなことを日常に取り組むと良いでしょう。
酸素・水・栄養・睡眠の補給とともに、体と心をしっかり動かしてあげることがとても大切です。
いっしょに乗り越えていきましょう!