更新日:2019.07.05
執 筆:整体師 浅野祐樹
皆さん、痛みやしびれが起こる原因を知っていますか?
「血液の流れが悪いことで起こる」ともよく言われますが、血液の流れが悪くなることでなぜそのような症状が起こるのでしょうか。
原因や対策を理解することで、ネットや本で広がっている多くの情報に振り回されず、正しい情報を自分で判断できるようになります。
そのため、今回は痛みについて述べていきます。
では、説明していきましょう。
痛みというと、どのようなイメージがありますか?
ポジティブなイメージよりもネガティブなイメージを持つ方が多いかと思います。
もしネガティブな意味しかないのであれば、必要ない気がしますよね。
ですが、体の反応において、必要のない反応はありません。
つまり、体の気まぐれや嫌がらせで痛みは起きないということです。
全部、必要なことなので、症状が出ています。
では、痛みを出す必要って何でしょうか?
体の中で、感覚が一番鋭い場所は顔です。
もっと詳しく言うと、唇や舌です。
つまり、唇や舌は感覚を強く感じる必要があるのです。
例えば、口の中に、針が入ったとして、針をそのまま胃の中に入れてしまったら、内臓が傷ついてしまいます。
そうなると大変です。
なので、傷つかないように、特に唇や舌は感覚を鋭くさせる必要があります。
つまり、痛みには「警告信号」の役割があります。
体に危険が迫ったときに警告をしてくれる大事な役割があるのです。
大きく分けると、二種類あります。
急性痛は、骨折や擦り傷、打撲などの外傷による炎症反応を指します。
擦り傷や打撲などの外傷は、一度は経験したことがあると思うので、どのような感覚なのか分かりやすいのではないでしょうか。
急性痛の特徴は、以下の点です。
慢性痛は、肩こり、首こり、長い期間の腰痛などの慢性的な症状を指します。
長期的な不良姿勢や日常動作で体の左右バランスが崩れることなどで起こる、ゆがみが原因になることが多いです。
不良姿勢や体がゆがむことで血液の流れが悪くなり、血液が送る酸素と栄養が神経に行きづらくなると痛みを引き起こします。
また、交感神経が長期的に働き過ぎることでも、血液の流れは悪くなります。
慢性痛の特徴は、以下の点です。
急性痛と慢性痛は、原因や対処法が異なります。
最初にどちらなのかをしっかり見極めていく必要があります。
この判断を間違えてしまうと、異なる対処法によって症状が悪化してしまうことがあります。
例えば、慢性痛の対策を急性痛にしてしまったとします。
足首を捻挫して炎症が起きているのに、動かしたり、温めたりすることで、血液の流れが良くなります。
そうなると、血液が炎症物質を遠くに広げてしまいます。
結果、症状の出ている範囲が広がってしまいますので、抑えるのに時間がかかってしまします。
なので、炎症の時は患部の血液を流さないようにするために、腫れや熱をもっている場所を冷やすことや安静にする必要があります。
逆に、急性痛の対策を慢性痛にしても、症状は悪化します。
そして、見極めるためにも、病院で見てもらうことも大切です。
特に、頭痛やめまいなどは病気の可能性もあるので、画像診断してもらうことをおすすめします。
画像診断でも問題がなければ、画像で分からないような、血液の流れが悪いことや自律神経の乱れが原因の可能性が高いので、整体などの代替医療をおすすめします。
このあとのページでは、慢性痛が起こる原因についてお伝えしていきます。