更新日:2015.07.20
執 筆:整体師 高木裕司
睡眠障害と眠気のメカニズムを知って、ぐっすり眠れるようになりましょう
~ 「不眠症が改善する理由 ~不眠症を知って、快適な日々を送ろう~」vol.2 ~
睡眠障害と眠気のメカニズムを紹介しております。
うつの患者さんにおいては、随伴症状として不眠が現れている方が多いのですが、ある研究機関の調査では、不眠のある方は約40倍ほどうつを発症しやすくなるとのことです。
不眠やストレス状態が長く続くと、副腎皮質系(HPA系)の働きが多くなります。
この副腎皮質系は方の心を安定させる働きをするホルモンを分泌するのですが、これらのホルモンは覚醒させる働きもあるために、ストレスや不眠が長く続くと、さらに不眠が悪化するといったことが起きるのです。
そのプロセスは下記の通りです。
そして、不眠症が長く続くと、副腎皮質ホルモンが長期にわたり分泌され海馬がダメージを受けるので、神経回路の機能が落ちて、うつになるのではないかと言われています。
不眠が続くと糖尿病にもなりやすくなります。
海外で数千人規模で行われた調査では、睡眠が十分取れていない方は、睡眠が十分な方に比べて糖尿病になる確率が1.5倍以上になることが分ったのです。
睡眠の時間が5時間未満の方に関しては、7時間以上眠っている方の2.5倍以上糖尿病を発病する可能性が高くなるのです。
そのプロセスは下記の通りです。
という負のスパイラルに陥るのです。
※不眠症かどうかをチェックしたい場合は「不眠症チェック」が便利ですのでご活用ください。
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