更新日:2020.05.29
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
待ちに待った「緊急事態宣言」の解除がされました。
ホッとしている方もいるでしょうし、本当に解除して大丈夫なのかと不安に思う方もいるでしょう。
不安にならないコツ
ご存知の通り、すぐに生活が元に戻るということはありません。
そのため、この先どうなっていくのか不安にならない方はいないでしょう。
そんな中で今後どうすればいいのか、一つの考え方をお伝えできればと思います。
結論からお伝えしますと、今後は「答えが分からない状態を受け入れる」という能力を身に着ける必要があります。
新型コロナウイルスは新種のウイルスです。
専門家でも詳しく分からないことを、我々が分かるはずがありません。
また、緊急事態宣言の発令や解除、自粛後の生活もみんな初めての経験です。
つまり、今後どうなるのか...誰にも答えは分からないのです。
私たちは知りすぎてしまいました。
子供のころから勉強をし、インターネットで調べれば、様々な情報が手に入ります。
これはこれでとても便利なのですが、今回ばかりはそうはいきません。
人間にはもともと「答えないが分からない状態を受け入れる」という能力が備わっています。
この能力を活かしていくことが解除後の生活に必要です。
これも結論からお伝えします。
大切なものは3つ。
「評価・判断・解釈をしない」ということです。
評価・判断・解釈は答えのある状態に対して行うことであり、答えのない状況ではうまく機能しません。
評価・判断・解釈はストレスの素
例えば、他の都道府県のナンバーの車が嫌がらせにあう事件が多く発生しました。
嫌がらせをした方からすると...
「他県ナンバーだ、自粛しなければ行けないのに何をやってるんだ、コロナを持ってくるな!」と思うかもしれません。
しかしこれは...
自粛中に県外を超えて遠出をしている。
コロナに感染しているかもしれない。
=判断
きっと自粛の気分転換にドライブでもしているのだろう。
=解釈
これは行けないことだ。
=評価
と、答えが分からない状況の中で、判断・解釈・評価をしています。
本当は、他県から引っ越ししてきた同じ町に住む人かもしれません。
気分転換ではなく、医療関係者が仕事で移動しているのかもしれません。
そのため、いけないことではないかもしれません。
このように、評価・判断・解釈は、答えの分かっている事態では大切ですが、答えの分かっていない状態では、あまり役に立たないのです。
もちろん、普段の生活で評価・判断・解釈をしないのは無理です。
しかし、答えがない問題にぶつかった時には、一度、評価・判断・解釈をやめてみてはいかがでしょうか。
すると、答えが分からない状態を受入れることができ、ストレスも少なくなり、不安もそれほど感じなくなります。