脳は意味のないことが嫌い

更新日:2019.07.12

執 筆:整体師 佐藤優

私たちの脳は意味を感じないことを嫌います。

皆さんも意味のない事をやるのは嫌ですよね?
続かないし、イヤイヤやっても成果は出づらいものです。

例えば、私は勉強が嫌いでした。
特に大学受験の漢文が本当に苦手で、この先将来読まないから意味ないじゃん!と考えていました。
英語はまぁ出来た方がこの先役に立つと思っていましたが、数学は平方根辺りからこれ意味ないんじゃないか?と思い、一気に冷めてしまったことを覚えています。

これらは私の場合ですが、このように私たちの脳は意味を感じないことにエネルギーを出しません。

何が言いたいのかというと、

  • 「症状を改善する」ことはどうでしょうか?
  • 元気になる意味はありますか?
  • 健康のその先の目的はあるでしょうか?

と、言うことです。

患者さんに質問することがあります。
「元気になったらどうしましょうか?何のために健康になるんですか?」と。

多くの方はこう答えます。
「いや、辛いから早く治したいんだよ」

もちろんそうですよね。
でも、もう一度聞き直します。

「元気になるのがゴールではないですよね?その先はどうしたいんですか?」
「・・・、仕事したいかなぁ」

こういうパターンを多く感じます。

しかし、これでは慢性化した症状ほど改善は厳しくなります。
なぜなら、冒頭でお話したように「元気・健康の意味」を持っていないからです。

脳は治癒力を働かせる意味・必要が分からないのです。
私たちの体力の1つである自己治癒力を発揮させることができません。

辛い状態だから治したいのはもちろんですが、その先の健康の目的を脳に設定しておくことが非常に大切です。
「このために元気・健康になる!」そういう人は本当に改善が早いのです。

もう一度、元気・健康のその先(意味・目的)を考えてみてください。
もしくは担当の先生と話しながら設定するのも良いですね!

もっとご自身の治癒力を引き出しましょう。


(C) 1996 健療施術院