更新日:2015.06.02
執 筆:整体師 長井亜紀子
このページでは【呼吸】についてお話します。呼吸には主に『胸式呼吸』と『腹式呼吸』の2つに分けることができます。
胸式呼吸は胸骨や肩の運動による呼吸法で、浅くて速い呼吸なので換気量が少ないのが特徴です。(緊張していたり、イライラしたり、何かに集中している時は胸式呼吸だったりするんですよ)
それに対して腹式呼吸は、横隔膜の運動による呼吸法で、空気を深く肺に取り入れる為、換気量が多いのです。
また腹式呼吸は胸式呼吸よりも腹圧がかかる為、内臓の血液循環が活発になるので、冷え性の改善や便秘の解消、自律神経の調整にも関係があるリラクゼーション効果も得られます。
さらに腹式呼吸では肺が大きく膨らむことによって、肺の表面からプロスタグランジンI2(アイツー)という物質が分泌されます。
これは深く息を吸った時に、肺にある肺胞の毛細血管が膨らんだ時に作られます。
このプロスタグランジンI2(アイツー)には、血圧を下げたり、血管を拡張したり、血栓の形成を防ぐ特徴があるので、脳梗塞や高血圧、心筋梗塞、動脈硬化の予防にも効果をもたらします。
さて、腹式呼吸についての説明はこれくらいにして、それでは実際に腹式呼吸を体験してみましょう!
座っていても寝ていても、どちらでも構いません。(※座っている人は、背筋を伸ばして下さいね!)