脈拍をはかって自律神経の乱れを知ろう

更新日:2020.11.27

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

あなたは、ご自身の脈拍をはかったことはありますか?

お医者さんや看護師さんが、時計を見ながらあなたの手首に触れる。
こんな経験は誰にでもありますよね。


脈拍で自律神経の状態を知ろう。

脈は心臓の鼓動を伝えています。
そのため、脈拍をはかれば、心臓の状態がある程度分かります。

心臓の動きは、ストレスや自律神経と直結しています。

つまり、脈拍をはかればご自身が抱えているストレスの大きさを知ることができるのです。

では、脈拍とストレスの関係をお話しいたします。

脈とストレスの関係

脈拍数は、脈が1分間に何回打ったかをはかります。
その回数は一人ひとり異なりますので、以下に記すのは目安となります。

ストレスフリー状態

ストレスがない状態であれば、脈拍は落ち着いています。
脈拍数は60~80回ぐらいです。

ストレス状態

ストレスがかかってくると脈拍数は上がります。
だいたい80~120回ぐらいになります。
ストレスのため、心臓の動きがすこし速くなります。

ストレスフル状態

更にストレスがかかると、脈拍数は「ストレスフリー状態」よりも下がります。
だいたい50~60回ぐらいです。
この状態は非常に危険です。
(激しい運動をしている方は心臓の拍出力が高くなり、心拍が低くなります。そのため、そのような方はもう少し低い脈拍数(40~50回)がストレスフルの状態になります)

脈拍がストレスフリー状態よりも上がっているのもつらいですが、下がっているのはもっとつらくなります。

この状態ですと...

  • 立っていられない
  • 目の見え方がおかしい
  • 力が入らない
  • 記憶力がない
  • 文字を読んでも理解できない
  • 休みたいけど休めない

このようになります。

ここまで来ると、完全回復までには少し時間(数週間以上)がかかります。

脈拍をはかる注意点としまして...
脈は環境に左右されやすいので、毎日起床時にはかるといいでしょう。
(手首の脈がふれない方は、首の脈をふれてみて下さい)

脈拍数が少なくなる理由

動物はストレスが大きすぎると、脳や体の動きを制限させてエネルギーを保存しようとします。
なぜなら、エネルギーがなくなれば心臓さえ動かなくなってしまうからです。
そのため、エネルギーをあまり使わないように節約することが必要です。
そのために、心臓の鼓動を遅くしてエネルギーを残そうとしているのです。


元気があれば脈は自然な状態

ですから、脈拍が遅くなると...

  • 体温が低下する
  • やる気が起きなくなる
  • 不安になる
  • 免疫力が落ちる
  • 思考力や判断力が落ちる

こんな状態になります。

これらはエネルギーを節約しているために起きているので、何とかしようともがくと、ますますエネルギーがなくなってしまいます。

あせらずにゆっくりと休んで、 うつや自律神経失調症の対策を行うといいでしょう。

対策編はこちらをご覧ください。


ブログ一覧


うつ・自律神経

(C) 1996 健療施術院