更新日:2022.05.26
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
あなたは、ストレスを感じた時にどのように対処していますか?
今回は、ストレス対処法を4つのタイプ別にお伝えします。
その後、対処法別で起こりやすい症状、そしてその対策をお伝えしていきます。
人はストレスを感じると以下の4つの方法で対処します。
では一つずつご説明していきます。
ストレスを感じても、それを何とかしようとせずに、ただ過ぎ去るのを待つというやり方です。
子供のころ親から怒られた時や、先生や上司に怒られた時など、ヘタに言い訳でもしようものなら余計に怒られますので、ただ、終わるまで我慢するということは誰でもしたことがあるのではないでしょうか。
例えば上記の親や上司などに怒られた場合、言い返したりしてストレスと戦う人もいるでしょう。
上記の例では、怒られると分かったらさっさと逃げてしまうのがこちらです。
上記の例では、親や先生の言い分を聞いて怒られた理由を把握して謝ったり、あるいは、事情があってそのようになった場合は、相手が理解できるように説明したり、仲介してくれる人を通して説明をしたりすることです。
ストレス対処法は上記のように4つあるのですが、多くの人は自分がやりやすい「一つだけ」を使いがちになります。
例えば、我慢する人は、「私が我慢すればいいこと」と思い、我慢ばかりしてしまいます。
戦っている人は、何かというとすぐに戦ってしまいます。
逃げる人は逃げてばかりで、最終的には引きこもりになる場合も多いです。
人間関係で乗り切るというのは一見すると良さそうに思えますが、人間関係を壊すことを恐れ、人からのお願いなどを断れない傾向にあります。
本来、ストレス対処法は、個々のストレスにより、あるいは環境や状況により、4つのうちのどれが適切かを選択するものです。
しかし、多くの方は、つい慣れ親しんだ方法だけでストレスに対処してしまうため、体や心に負担をかけてしまうのですね。
ではストレス対処法別の、よく起こる症状をお伝えします。
ストレスがなくなるまで我慢するという方は、交感神経も副交感神経も働けなくなる症状が起こります。
そのため、下記の症状がよく出ます。
ストレスと戦う方は交感神経が過剰に働きます。
そのため下記の症状がよく出ます。
ストレスから逃げる方も交感神経が過剰に働きます。
そのため、上記の「ストレスと戦う人」と同じような症状が出ます。
一つ違うのは、トラブルになるようなことから避けるため、引きこもりがちになります。
ストレスを人間関係で乗り切ろうとする方は、交感神経の働きが弱くなります。
そのため、下記のような症状が出ます。
これらの対処法や症状は、くっきり4つに分けられるというよりも、得意なパターンを頂点にしたフェード状になっています。
そのため、くっきり分けられるわけではありませんが、自分の兆候をつかんでおくことは、ストレス対処法を多様化させて、ストレスに強い心身を作ることになります。