「めんどくさい」の癖の治し方

更新日:2022.02.25

執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人

今回は「めんどくさい」をテーマにお伝えします。


めんどくさいを考えてみよう

誰にでもあることだと思いますが...
やらなければならないことや、やった方がいいことをついめんどくさくて後回しにしてしまう。

たまにならばいいですが、これが日常で癖になると色々な問題も発生します。

例えば...
嫌なことがあり、自分で「○○を変えたい」と思っていることが変えられない、ということはありませんか?

どんなに「○○を変えたい」と思っていても、行動をしなければ何も変わりません。

だけど行動するよりも、「めんどくさい」という思考の方が勝ってしまい、ついつい何もしないでいる。
そのため、嫌なことが延々と続いてしまい、ストレスフルな生活になっている方もいると思います。

今回はそんな癖の治し方をお伝えいたしましょう。
参考になればうれしいです。

めんどくさいと思ってしまう2つの原因


疲れていたらめんどくさいと思うのは正常

めんどくさいと思ってしまうには原因が大きく分けて2つあります。
一つは体が疲れている。
もう一つは心の癖。

体が疲れている場合は、ゆっくりと休み体のケアーを行うことで改善します。
そのため、今回は心の癖が原因で起こる「めんどくさい」を解説いたします。

「めんどくさい」という心の癖

めんどくさいと思ってしまう心の癖にも2つの原因があります。
それは「1.結果偏重」と「2.選択的抽出」です。
聞きなれない言葉でもありますので解説いたします。

結果偏重とは、ここでは、結果ばかりにとらわれてその結果に至るまでのプロセスを軽視してしまうことを指します。

例えば...

  • 面接の時にあがってしまった。
  • テストで思ったよりもいい点が取れなかった。
  • 仕事で失敗をしてしまった。

確かに結果が悪ければそればかり考えてしまいますが、面接やテストまでに努力したこと、あるいは仕事でがんばったことなどがあるはずです。

例えば...
前向きに取り組んだ。
やる気がおきなかった中でそれなりにがんばった。
環境が良くないなか、やれることはやった。
などなど、プロセスに目を向ければプラスの点もそこそこあるものなのです。

悪い結果に目を奪われていると、「私は何もやってもダメなんだ」と思い込み、
「だったら何をやっても無駄だ」
  ↓
「無駄なことをするのはめんどくさい」
という思考に無意識になってしまうのです。

ですから、結果が悪くても「自分はこれだけがんばれたんだ」と思えれば、次もがんばろうと思えるのですね。


がんばれたことも思い出してみよう!

このプロセスに目を向ける時、気を付けなければならないことが、2.選択的抽出です。

選択的抽出とは、ある部分(多くの場合は悪い方)ばかりを見て、あたかもそれが全てだと思い込んでしまうことです。

例えば...
勉強や仕事など、がんばった時とさぼった時が半分ずつあったとすると、さぼっていた時ばかりを取り上げて、「さぼっていたからだ」と思い込んでしまうことです。

すると、
「自分はさぼってばかりいる」
 ↓
「がんばれないんだ」
 ↓
「ならやっても無駄だ」
 ↓
「無駄なことはめんどくさい」
となってしまうのです。

そのため、プロセスを重視するときには悪いところばかりではなく、全体をきちんと見ることが重要なのです。

癖は意識して治すしかない

この「1.結果偏重」と「2.選択的抽出」を修正していく。
いうのは簡単ですが、癖になっているので意識していないとすぐにこの2つの思考に流れてしまいます。

そのため、まずはこの思考が出てきた時に「また癖が出た」と気づくことが重要です。
そして気づいたらプロセスに着目し、良いところもきちんと見る。

これを繰り返していけば、今度はこれが癖になってきますので、「めんどくさい」という癖がすこしずつ改善されていきます。

こういう努力をしてもまだ「めんどくさいと」思う時は、体や心が疲れていますので、ゆっくりと休養するといいでしょう。


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