2019年1月開催 心と体の勉強会 音声テキスト No.2
じゃあ、自律神経失調症って何なのっていうことですよね。
自律神経失調症っていうのは、自律神経が乱れることなんですけど、それは、体に症状がでます。体に。
不眠だとか、食欲が低下するとか、頭痛だとか、めまいだとか、どこかが痛いとか、肩がこるなんていうのも自律神経でよくなったりもします。冷えとかもそうです。
さっき出ましたけど、下痢とか、汗をかくというのもそうです。
自律神経が乱れていると起こる体の症状です。
体の症状にプラスして、うつ状態になったら、軽い心の症状がでます。
軽いというのは、2~3日ちょっとだるかった、意欲が出なかったっていう感じですね。
そして、うつ病になると、軽い症状が重い心の症状になるわけです。
ここで重要なのは、いきなりポンとここ(重い心の症状)にくることは稀なんです。ここ(健康な状態)からここ(重い心の症状)にくることは稀なんです。
その稀ってどういうことなのかというと、例えば、地震で家も一切合切津波で流されちゃったとか、親戚一同が全部土砂災害で埋まって亡くなっちゃったとか、そういう突発的な事件や事故に巻き込まれて、いきなりいろんなものを失ってしまったっていうときは、いきなりボンとくる。
痛ましい事件、事故ありますけども。そういう事じゃない場合は必ずこう(健康~自律神経失調症~うつ状態)通ってくる。
なので、体の症状っていうのは、必ず出てたんですね。
どんなにうつの人でも。精神的にどうのだけじゃないんですよ。
体に問題が起きてくる。体の問題が起きたことによって何が起きているかというと、ここでエネルギーがなくなっていっちゃった。
なぜエネルギーがなくなっていっちゃうかといいますと、ここで自律神経っていうものがでてきます。
自律神経失調症っていうのは、交感神経と副交感神経っていうのがあります。
ご存知の方もここには多いと思いますけど。交感神経というのは、働いたり、勉強したり、遊んだり、脳や体を活発に動かす為ですね。
副交感神経というのは、回復させたりするやつです。疲れをとったり、病気を治したり、ケガを治したり。
この自律神経失調症の時というのは、交感神経が上がっちゃうんです。副交感神経が下がっちゃうんです。
つまり、休んだり回復したりする神経が低下しちゃう病気なんです、簡単にいうと。病気というか、低下している状態。
交感神経が活発に働いているので、興奮します。なので、眠れなくなります。
ご飯を食べたりするのは、胃腸を動かしますね。胃腸を動かすのは・・・何で胃腸は食べ物をとるかというと、素材を取り入れている、素材を取り込んでいるんです。
自分の中に必要な素材を取り込んでいるんです。エネルギーを取り込んでいるんです。
それっていうのは、結局、回復するためなので、副交感神経が胃腸を動かしている。
だけど、副交感神経が低下するので、動かなくなっちゃう。そのため、食欲が低下する、お腹がすかない。
胃酸っていうのは、pH値酸性度が1とか2あるんです。アルカリ性が7ですね。
1とか2。鉄もとけるくらいの酸性度ですね。この酸性度が弱くなっていっちゃう。
そうすると、食べたものが消化しきれなくなってきちゃう。
そうすると、胃もたれとか。
消化できないものが十二指腸にいけば腐敗していきます。
そうすると、ガスがでてきて膨満感、お腹がなんか張るってありますよね。ああいうものが出てきたり、便秘になったり。
そういうものは胃腸が動かなくなると、そういう症状がでるんですけど、副交感神経の働きが低下するとこうなっちゃう。
うつの状態はどうなのかというと、交感神経は上がっているんですけども・・・うつの状態は上がっているというか、もうこれくらい(↑ではなく↗)になってきます。
上がり具合がちょっと下がってきます。副交感神経は、相変わらず下がっています。
なぜ、ここで交感神経がすごい上がっていたものがそんなに上がらなくなっちゃうかというと、この時に交感神経がエネルギーを使い過ぎちゃっているので、体の中に溜まっているエネルギーがだんだんなくなってきちゃう。
仮に、1日に10・・どんな単位にします?10エネルギー。10エネルギーを生める体だったとしますね。
でも、交感神経を働かせているので、その人は1日に20使っちゃう。
そうすると、マイナス10ですね。
もし、体の中に100のエネルギーが溜まっていたとすると、10日で切れるということです。
みなさん、無理できますよね。体の中にエネルギーがあれば無理ができる。
簡単に言うとそういう状態なので、ここでたくさん使っていったら体に溜まっているエネルギーがだんだん少なくなっているので、エネルギーがないので動けなくなる。
だんだん動けなくなる。
でも、うつ状態の時は、頑張ればできちゃうんですよ。
頑張れば仕事にいけちゃう。朝どんなにつらくても頑張って、「あぁ、会社これた」みたいな。
頑張ればできちゃう。頑張って育児する。頑張って介護する。
いろいろあると思いますけど、頑張って学校に行く。
いろいろあると思いますけど、頑張ればできる。
だけど、もうヘトヘトです。回復しないですからね。副交感神経が働かないから。
うつの状態はどうなっちゃうか?
うつの状態は、交感神経が働いていません。副交感神経は?同じく働いていません。
なぜ働かないのでしょうか?
もうエネルギーが無くなっちゃったんです。エネルギーがないので、もうヘトヘトに疲れちゃう。
お医者さんの中では、「うつは寝てばっかりいるから、副交感神経が働き過ぎちゃっている病気だ」という人がいるんですけど、僕からすると、それはちょっとおかしい。
副交感神経がたくさん働いていたら、グーグー寝れるんです。
でも、うつ病の人は寝れもしないし、けど動けもしないんです。
だから、交感神経も働けないし、副交感神経も働けないんです。
ここが重要なんです。
それで、それはなぜかといったときは、エネルギーがなくなっているから。
エネルギーは有限なので、何年もストレスにさらされていたら、誰しもがエネルギー不足になる。
僕の時もそうでした。
仕事がすごく忙しくて、プライベートもごちゃごちゃあって。
僕は死ぬほど仕事をしていましたから、その時。もう、交感神経バリバリで働いていたんですね。
段々だんだん動けなくなって。
僕は体育会系の人間だったので、こういうときは根性だって乗り越えてきたんですけど、もう10代と違いますからね、段々だんだん乗り越えられなくなってくる。
その時に、コーヒーを飲んで頑張る。ドリンク剤を飲んで頑張る。
魔法の食べ物、これさえ食べれば元気になるんだっていう、勝手にそういう情報が入ってきますんで、そういうものを食べてみる。
何々がいけないんだと思ったら、それはしないことにする。
でも、ここで一番重要なのはこれからお話する「ストレス」なんです。
ストレスがあるから、交感神経が緊張しているんです。
お医者さんは、ストレスの一言で済ませてしまうんです。
ここが問題なんです。ストレスを「細分化」しないといけないんですね。