更新日:2018.10.01
執 筆:整体師&カウンセラー 鈴木直人
このページでは、「呼吸を意識すると苦しくなる」についてお話しします。
このブログをご覧いただいている方は、呼吸がとても大切なのはお分かりだと思います。
そのため、体調が悪い方には「呼吸を大きくしてください」というのが基本的なアドバイスになります。
しかし、人によっては呼吸を意識して大きくしようとすると、どのように呼吸をしたらいいのか分からなくなってしまい、逆に苦しくなってきてしまう方がおります。
これはなぜ起こるのでしょうか?
呼吸の仕方がわからなくなる
呼吸は意識してもしなくても行えます。
意識する呼吸は運動神経で行い、意識しない呼吸は自律神経で行います。
つまり、呼吸を意識するとうまくできなくなる方は、運動神経の機能が低下している可能性があるのです。
いつも自律神経のことばかりお話していますが、実は運動神経もとても重要な神経なのです。
普通に生活をしていると、自分の体は自分の思う通りに動かせると思う方がほとんどでしょう。
ところが、細かく見てみると実は思うように動いていないところがあります。
これが横隔膜で起こると、意識して呼吸をしようとした時にうまくできなくて苦しくなってしまうのです。
ではここで、体が思うように動いているかあなたもチェックしてみませんか。
まずは右手と左手をそれぞれ、人差し指以外全て握ってみましょう。
次に、腰のうしろあたりで右手人差し指の先端と、左手人差し指の先端をくっつけてみてください。
いかがでしたか?微妙にずれたりしませんでしたか?
人によっては指がすれ違ってしまう方もいたでしょう。
このような方は、運動神経の機能が低下している可能性があります。(あくまでも可能性です)
運動神経は、自分が意識して動かす神経で、意識して呼吸をするときにも使う神経です。
そしてこの神経は、普段体を動かしていないと、機能が低下しやすいのです。
そのため、意識すると呼吸が苦しくなる方は、体を動かすことをお勧めします。
だるくて体が動かせない人もいるでしょうが、目をつぶって左右の人差し指同士をくっつけたり、足でボールペンをつかんだり、小さな動きでいいので、普段やらない動きをしてあげるといいでしょう。
運動神経を活性化
呼吸も「5秒で吸って5秒で吐く」などをしてもいいでしょう。
リズムがあると動きやすくなるので、歌などを歌ってもいいでしょう。
歌に合わせて自然と息継ぎをします。
歌を歌いながら、スキップなどをするのは、運動神経にはとても良い刺激になります。
意識すると呼吸が苦しくなってしまう方、あるいは息が苦しくなりやすい方はどうぞチャレンジしてみて下さい。